蜂の巣といえば六角形のハニカム型の形状を思い浮かべる方が多いようですが、実はこれはミツバチの巣であって、他の蜂ではこうではありません。 より人間にとって危険性のある、アシナガバチやスズメバチの巣は、材料からして異なり、植物の繊維や泥でできています。 ですから、ミツバチの巣のように黄色っぽいクリーム色をしていることはほとんどなく、茶色や灰色といった色になっていることがほとんどです。

人間としては、近くに蜂が飛びまわっていると怖いので、早めに対応したいところですが、駆除をするにしろ、放置するにしろ、まず第一にすべきはその種類を判別することです。 その種類によって、行動、危険性に大きく違いがあるからです。

蜂を見分ける場合には巣の形でわかります。

ミツバチ:六角形の巣穴を横につなれた形で主に天井裏や床下、などの封鎖空間などに巣を作ります。まれに開放空間に巣を作ることもあります。他の蜂と違い同じ巣を何年も使い続けます。

アシナガ:六角形の巣穴を多数横に並べた形で小さい種類の蜂は不定形、大きい蜂は円形になります。シャワーのように穴が沢山あります。

スズメバチ:初期の状態から後期まで色々な形に変わっていきます。初期は傘のような形で、中期になるにつれてトックリを逆さにしたような形状になります。そして最後にボール状になります。中期までは1か所ですが、後期になると1~2ヶ所の出入り口があります。表面はマーブル模様です。

ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチの3種類がほとんどです。 スズメバチ以外はよっぽどでなければ、駆除が必要なほど危険性はありません。 スズメバチは体も大きく、獰猛で毒も強いので、見つけたら早めに駆除を考えましょう。